白黒学派

Monochrome School

読書

角川つばさ文庫

といっても、僕が読んだ本の話ではありません。 3月3日から「角川つばさ文庫」が創刊だそうです。発売日は毎月15日とのこと。 公式サイトの区分から類推するに、ライトノベルレーベルとは分けるみたいですね。

推理作家・天城一さん死去

御冥福をお祈りします。

米澤穂信論メモ

論文を書く時は、たいていその骨子や年表をA4の紙に書き出すことにしています。ひとりブレストみたいなもんです。で、部屋の整理をしていたら、「ユリイカ」で書いた時のメモが出てきたので、ここに転載しておきます。全然たいしたものじゃないですが……。…

「失礼、お見苦しいところを」

面白かったです。意外なかたちでの■■でした。切に、切に続編を希望します。

書評 永山薫『エロマンガ・スタディーズ』

日付としてはおとといなのですが、限界小説書評にて永山薫『エロマンガ・スタディーズ』の書評を寄せています。http://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/genkai-shohyo-under.html

書評 千街晶之「終わらない伝言ゲーム」

今週の「週刊アスキー」に千街晶之「終わらない伝言ゲーム」の書評をよせています。

書評

今週発売の「週刊アスキー」に竹本さんの『ウロボロスの純正音律』の書評をよせました。ご高覧ください。それと、先月の「ジャーロ」には『ボトルネック』と『トリックスターズ』の書評をよせています。このふたつをつなぐために中井英夫のはなしをもりこん…

同じ獄

一本足の蛸で、三浦俊彦の『ラッセルのパラドックス』が引用されているが、「二人の人物が同じ言語を共有できない、いや、同一人物ですら時刻が違えば同じ獄で同じ意味を表現できない。」という言葉の「獄」は「語句」なのではないだろうか。しかし、その前…

厳密に云えば読書じゃないけど

ドクロちゃんOPを題材にした童謡見立て殺人ものが読みたいです。誰か書かないでしょうか。

バースデイ

今日は優れた幻想小説家であり、反推理小説『虚無への供物』を生み出した中井英夫の誕生日である。もし生きていたとしたら、今日で83歳。中井だったら、今の世の中を見てどのような幻想を紡ぎ出しただろうと夢想するとちょっと楽しい。できればその本の題は…

『まどろむように君と』読了。

あいかわらず、陰鬱なお話ばかりです。5篇の短編集で、2篇書き下ろし。「優しく哀しいくちびる」は再び「禁じられた数字」というお馬鹿な内容ですが、構成の効果で実は一番物悲しい話になっているところがみそでしょう。

『まどろむように君と』

浅井ラボの魔法科学ウィザードリィこと「され竜」シリーズ第7弾で、第3短編集。今、「三本脚の椅子」読了。家具が登場するとついつい中井英夫を連想してしまいます。そういえば、「ビーンズA」で漫画化だそうですが、呪文の解説はどう描写するんだろう。…

『さまよう刃』読了

先々月の少女監禁事件のこともあって、なかなか簡単に意見を発することができない。ただ、「本のことども」にある下記書評には是非目を通していただきたい。 http://kotodomo.exblog.jp/1997220

古典と娯楽

世の中の本は、面白い本と、「読み方によっては」面白い本の二種類しかないと思います。古典が面白いかどうかは、実際はさほど問題じゃないと思います。娯楽の尺度は複数であることをまぬがれえないわけで。個人の見識から、古典定規、国内海外定規、性差定…

みすれく

http://myscon.ore.to/archives/2005/06/mysrec_2005_1.html 僕は野暮用があって行くことができません。大阪大会は是非行きたい。また第2回東京大会には是非参加したいです。あくまでも一参加者として。たまには普通に交流がしたいと思う三十路まえの蔓葉で…

「ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?」第88回

もう88回です。あと2回で、三冊目分です。プロップの『物語の形態学』を批判的に引用しつつ大塚英志に対して反論しています。僕と近い年代はむろん、さらに下の年代にこそ読んでいただきたい。まさに「かつて僕たちだった僕たち」と、そして「いま僕を生…

白川ユダの窓

http://sto-2.que.jp/ndiary/2005/07/200507012.html 齋藤ありがとう。僕もわかるさ。忘れずに買おう。

『扉は閉ざされたまま』読了。

石持浅海長篇第5作目は、犯人側の視点で描かれるいわゆる倒叙推理小説。これは凄かった。もちろん鬼気迫る論理のせめぎ合いもあるのですが、最後でそんな展開になるとは思いませんでした。『月の扉』もそうでしたが、最後でどうしてこんな凄まじいことをし…

『新本格魔法少女りすか2』読了

あとがきには『新本格変態少女ツナギ』とありますが、あいかわらず創貴萌えの一冊。どこが魔女っ娘やねん!それはともかく創貴が実はあんな脆弱な精神だったことは驚き。長崎の件は適切な人が適切なことを書いてくれることを期待します。

『物語消滅論』読了

大塚英志が『物語消費論』の続編として書いた一冊ですが、分量的にはずいぶん軽い内容。といっても、内容が軽いという意味ではありません。口述筆記なので、文体が軽くなっていますし、あきらかに書き起こされた文章としておかしいところも散見されますが、…

キララ、登場す。前編読了。

竹本健治初のメイドロボミステリ。まとまりしだい、文藝春秋の本格ミステリマスターズで刊行される予定。メイドロボといえば、ティセとかマルチとかあるわけですが、純粋なメイドロボミステリは商業誌では初なのではないでしょうか。近いところといえば、三…

『弥勒の掌』読了

見事にだまされました。

『白人萌乃と世界の危機 メイドinヘヴン』読了

やりすぎであることをのぞけば大変楽しめました。まさか電撃文庫でみ■■■■んこつ先生のパロディが読めるとは思いませんでした。ほかにも「えっちのべるげー」の画面とか、非道いギャクがけっこうあります。その筋のひとじゃないと楽しめないことうけあいです。

『白人萌乃と世界の危機』読了。

耳から脳漿が漏れてくるかと思いました。ドクロちゃん級のくだらなさですが、メタテキストを援用したボケとつっこみは非常に楽しかったです。で、今、二巻目『白人萌乃と世界の危機 メイドinヘブン』を開いてみたのですが、最初から笑わせてくれます。それと…

『水の殺人者』読了。

折原一の15作目。

『ネコソギラジカル(中)』読了。

他の本を読むつもりだったのですが、読み始めたら一気呵成に読了。詳しくは別のところで書くと思いますが、そういって書かなかったことは数知れず。まあ気長にお待ち下さい。で、本編といえば、これまで以上に物語の運び方が絶妙。見事にはぐらかされっぱな…

『バラバの方を』

読了。

別冊文藝春秋

ここ数日探しているのですが、どこにも売っていません。通算6件の本屋で売り切れです。

本格ミステリ大賞授賞式

小説部門の受賞は、『生首に聞いてみろ』。評論・研究部門は『天城一の密室犯罪学教程』。授賞式の霞流一さんの構成のいきとどいたユーモアに驚いたり、日下さんの髭が消失していることに驚いたり、何故か変なあだ名がつけられていて驚いたりしました。他に…

『ヴェロニカの鍵』読了。

たぶん、この日だったと思います。でなければ、明日だったでしょうと追記しておきます。