白黒学派

Monochrome School

BG、あるいは死せるカイニス

読了。石持浅海の第四作目となる本書は「全人類が女性として生まれ、成長の過程で一部の女性が男性へと性転換する世界」での連続殺人事件を描いています。それにしても、石持浅海は器用ですね。犯人を限定する論理的展開と、架空の世界を組み立てている構造の絡み合いが実によい感じです。ただ、考えてみれば石持浅海はずっとそういう作風だったともいえますが。まあ、詳しくはあとで書き直します。