ゼロアカ道場
ゼロアカ道場について書くのははじめてじゃないかな。
さて。
「ゼロアカ道場」という一連の出版イベントは成功するにしろしないにしろ歴史的なものだと思います。バズ広告やクロスメディア手法、PRの意義と正当性、宣伝と販売の関係など考えさせられることしきりです。どういうことを想定しているかは今月の「宣伝会議」の特集を読んでみてください。
あとゼロアカ道場の同人誌の内容を斜め読みしたかぎり、SFやライトノベル、純文学やボーイズラブは論じられているのに、推理小説を主題に論じたものは皆無のようです。瀬名秀明の『デカルトの密室』や西尾維新には触れられているようですが、どうなんでしょう。このあたりにも現在の推理小説シーンの現状が垣間見えるようです。また佐藤友哉や濱野智史といった個人名がわりと散見されるあたりにも批評が見ているところ、見ていないところがなんとなく伝わるような気もします。
個人的に注目しているのは、やずや・やずやさん「ゼロ年代的広告論」、シノハラユウキさん「フィクションするとは一体いかなる行為か」、坂上秋成さん「去勢されゆく読者たち」、そして限界研のホープ、渡邉大輔さん「アダルトヴィデオ的想像力をめぐる覚書――ゼロ年代的映画史講義・体験版」。
って正直びっくりですよ!麻美ゆまって渡邉さん!