白黒学派

Monochrome School

『龍臥亭幻想』

読了。本格推理として適切かどうかはともかく、いやここでともかくと書いてしまう時点で、島田荘司を別格あつかいにしてしまい良くないとは思うのですが、そうしたくなってしまうこれまでの力業の系譜があるわけで、ひらきなおって本音で書いてしまえば、やっぱり島田荘司はすごいですね。なんといっても悪を叩き殺す森考魔王のかっこいいこと。それとけっこう露骨にある社会問題を挿入したり、ある作品で書き残したとでも思われそうな戦後の闇を組み込んでしまうあたりやっぱり島田荘司だなあと思えてしまいます。

しかし「異邦の騎士再び」はちょっと違う気がします。