デリダ死去

癌で先は短いのでは、という話を聞いていました。幽霊や差延といった言葉を使ってうまいことを書きたいという欲求には抗いたいと思います。また「冥福を祈る」という紋切り型の言葉も、彼に対しては似合わないような気もしますので僕は書きません。そういう気持ちがあることは事実としても、表明した時点で別の意味合いが言葉に付随してしまうわけで。もちろん、今こうして書いている言葉にもほぼ同じ事がしてきできるわけですが。落ち着いたら、また彼の本を読み、その内容を考えたいと思います。