白黒学派

Monochrome School

鉄人28号「光る物体」

すごかったです。物語的な仕掛けはある程度の人は予測範囲とはいえよかったです。ちょっとした暗黒神話体系っぽい話になっていました。そして最後の独白にはびっくりしました。こういう偶然はありえるのでしょうが、最後の檻についてのくだりは中井英夫『虚無への供物』を意識しているとしか思えないし、その上、檻の内と外の問題よりも友情を優先するあたりは批判的意識を勝手にくみとってしまいます。